暗号資産(仮想通貨)の歴史
2008年、リーマンショックという世界経済の大きな混乱で、銀行やお金に対する信頼がガタ落ちになりました。
「このままで大丈夫?」「本当にお金って信用できるの?」――そんな不安の中で、2009年にビットコインが登場しました。ブロックチェーンという技術からビットコインは国や銀行を通さず、誰にも盗まれない安全な仮想通貨(デジタル通貨)としてうまれました。
さらに2015年にはイーサリアムという仮想通貨(デジタル通貨)が登場し、スマートコントラクトという技術が加わりお金だけでなくアプリやゲーム、アートも支える仕組みへと広がりました。
近年ではETF(投資信託)にもビットコインが導入され、世界の金融商品として本格的に進出することになりました。
「国の通貨より安全かも?」という期待から、経済が不安定な国で「国の通貨」としてビットコインを使用しました。しかしこの試みは失敗に終わりました。ビットコインの価格が暴落したからです。
ビットコインは世界中の人々の思惑から価格が大きく変動します。危険な通貨でもあるのです。
戦争や災害、国際的な貿易摩擦、このような事柄から価格は大きく変動します。
「ビットコインは危ない!」「でも国のお金は信用できる?」――2020年になると仮想通貨はビットコインだけでなくさまざまな特徴をもつデジタル通貨がうまれました。日本では「仮想通貨」の名称が「暗号資産」に変わりました。しかし、「通貨」ということばの意味がわかりやすいことから今でも仮想通貨として呼ばれています。
代表のあいさつ
はじめまして。
吉村商店合同会社 代表の吉村文晴(よしむら ふみはる)です。
私は長年、公立高校で商業科の教員として勤務してきました。
教育現場で多くの生徒と向き合う中で、常に感じていたのは──
「私たちは金融の大切な知識を、学校でほとんど教えていない」という事実です。
1989年のバブル崩壊以降、日本経済は長い低迷期に入りました。
終身雇用や退職金制度が崩れゆくなか、政府は国民に投資をすすめるようになりました。
けれども、「国ではもう面倒を見きれないから、あとは各家庭でよろしく」という構図は、あまりに厳しいものです。
NISAの普及が進んでいますが、本当にすべての人にとってプラスになるのでしょうか?
私はこの問いに、教育者としても一人の生活者としても、正面から向き合いたいと考えています。
大学時代、経営学部で学んだ知識は、いまの時代に必ずしも役立つとは限りませんでした。
ただひとつ、「グローバリゼーション」という言葉だけが、今でも強く心に残っています。
かつては「日本が世界に勝つには?」と考えてばかりいましたが、今思うのはこうです。
日本が勝っても負けても、私たちの暮らしは続く。
だからこそ、“世界経済を正しく読み解く力”が必要なんだ。
これからの時代は、仮想通貨をはじめとする新しい金融商品への関心が高まっていくでしょう。
FX(外国為替証拠金取引)、暗号資産(仮想通貨)、CFD(差金決済取引)、ETF(上場投資信託)など──
2000年以降、個人投資家にとっての金融環境は大きく変わりました。
私はこうした時代の変化に対応し、リスクを見極めながら、
「どうすれば生活をより豊かにできるのか?」という視点から、調査・研究・情報発信を進めています。
2025年、私は吉村商店合同会社を設立しました。
目的はひとつ──
誰にでもわかる言葉で、「自分らしい人生」をつくるための金融知識を届けることです。
むずかしい専門用語に頼らず、
少しでも「わかる」「使える」と思える情報を、多くの方へ届けていきたい。
このサイトが、これからの人生をより自由に、より安心して生きるための一歩となれば幸いです。